TFは1953年10月に発表された。左右ヘッドライトをビルドイン、ラジエターグリルは大きく後傾すると共に、リアの燃料タンクも傾斜を強めていた。またラジエターキャップはダミーになる一方、メーター類はすべてMGのオクタゴンを象って八角形化されるなど、ピュアな部分が次第に薄れていったことが、旧来の懐古的MGファンの嗜好には馴染まなかったといわれる。エンジンはTC、TD、TD-MkIIと同じXPAG型直列4気筒OHV1250ccユニットが継承されるが、930kgまでウェイトが増えたこともあって、歴代Tシリーズ・ミジェットでは最も遅いモデルとなってしまった。また北米のクラブマンレースでも1500cc以下のクラスでの参戦は1250ccでは不利との要望が多く、’54年11月にはXPAG型のボアを広げて1500cc63PSとしたTF-1500へと進化する。

Aston Martin V8 Vantage Roadster 4.3V8DOHC、385ps、41.8Kgm、全長438×全幅187×全高127センチ ブレンボ製モノブロック4ポットキャリパー、ABS(アンチロックブレーキ)、EBD(電子制御制動力最適配分装置)、EBA(電子制御緊急ブレーキ補助装置)、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)、TRC(トラクションコントロール)、PTC(ポジティブトルクコントロール)